第40話 ギデオンの剣-1

これまでのあらすじ
 1685年以来信教の自由を奪われていたフランスのユグノーは、1702年7月24日ポン・ド・モンヴェールにおいて迫害者の一人シェーラ司祭の館を襲撃し、囚われていた者たちを救い出し、さらに、周辺の教会や貴族の屋敷を襲った。しかし、その集団はプール隊長の部隊によって散り散りにされ、その中心的人物であるセギエは捕らえられ、処刑されてしまった。
 フランスに信仰の自由をもたらすためにジュネーヴから戻ってきたディマンシュとジャン・カヴァリエは、この事件を知って、セギエたちに合流しようとしたが…。

 女連れになったディマンシュの一行は、ますますポン・ド・モンヴェールに留まるしかなくなった。彼らはシモーヌ・ランポンの家に世話になりながら情報を集めていた。そしてついに念願のセギエに会うことができた。しかし、それは彼の処刑の当日であった。処刑台に連れて行かれるセギエを彼らはどうすることもできなかった。その代わり彼らはセギエの毅然たる態度、その言葉、最後の歌にいたるまで、その一部始終を目に収め、心に刻み込んだ。
 ジェデオン・ラポルトもまたその処刑場に現れた。彼は群衆の中に紛れ込んでいる仲間たちの顔を確認し、目と目を合わせてその意志を確かめた。逮捕されるかもしれないという危険を冒してまでこの場にやってきた者たちの中には、ラポルトのまなざしから目をそらした者はいなかった。ラポルトはその翌日のドヴェーズとランシーズの処刑場にも現れ、同じ事をした。そのようにして彼はマゼルやランポン兄弟ら、メゾン・アンドレ襲撃に参加した者たちの多くを再結集させた。
 ラポルトはまた新しい人員の募集にも精を出した。彼は処刑台の周囲に集まった群衆の中から預言者運動やポワーヴル招請活動で見知った者たちを見分けていった。そんなラポルトの目にジャン・カヴァリエはすぐにとまった。

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