テーマ:読書

春を待つ読書案内(2)『狂えるオルランド』

 十五~十六世紀のルネッサンス時代のイタリアにおいて、『ロランの歌』の悲劇的人物は、新たな装いをもった奔放で喜劇的な冒険物語の登場人物として甦ります。十五世紀末に作られたマッテオ・マリア・ボイアルドの『恋するオルランド』と、ボイアルドが物語を完成させないまま途中で死んだために、その続編として作られたルドヴィコ・アリオストの『狂えるオルラ…
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春を待つ読書案内(1)『ロランの歌』

 『ロランの歌』は十一世紀に成立した武勲詩です。この当時の吟遊詩人たちが歌う二大ジャンルといえば、男女の愛情を歌った恋愛詩と勇者の活躍を歌った武勲詩です。『ロランの歌』はそんな武勲詩の代表作の一つです。  この歌では、八世紀の出来事であるフランク王国と当時イスラム圏であったスペインとの戦いを舞台に、フランク王シャルルマーニュの配下ロラ…
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夏休みの終わりの読書案内 『アキレマの野望』

今年の新学期は9月3日の始まりです。学生の皆さんは得したような気分になっておりますでしょうか。それとも、この2日間はやっぱり宿題の山に追われることになっているのでしょうか。  宿題を無事終えた人にも、まだまだ残っている人にも、また、夏休みなんかもうとっくの昔に終わっているという人にも、楽しく読める短編小説を紹介します。  小…
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夏休みの読書案内 『アベラールとエロイーズ――愛と修道の手紙』

「アベラールは中世哲学界の一高峰、才色兼備のエロイーズは彼の弟子であったが、その師弟関係はいつしか恋愛関係にかわった。しかしそれも束の間、一夜の奇しき突発事件のために彼らは世を捨て別々に修道院生活に入った。」(岩波文庫『アベラールとエロイーズ』の表紙より)  この「一夜の奇しき突発事件」とはいったい何でしょう?  ピエール・アベ…
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春の初めの読書案内『出る杭は打たれる―フランス人労働司祭の日本人論 』

『出る杭は打たれる―フランス人労働司祭の日本人論 』 (岩波書店 アンドレ・レノレ著, 花田 昌宣, 斉藤 悦則訳)  昨日、ルネ・シフェール氏の言葉を引用しましたが、実はこの本からの孫引きだったのです。  この著書は、カトリックの司祭、アンドレ・レノレ神父が日本を訪れ、1970年から1990年の約20年間にわたり、東京で下…
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夏の終わりの読書案内『父と子』

『ルーヂン』に引き続いて、『父と子』の紹介です。  1861年の農奴解放直後に書かれたこの作品では、ツルゲーネフは、新しい時代の到来の息吹を感じながら、新しいタイプの主人公を創造しました。  この主人公バザーロフは、大学で自然科学を学び、医師の試験を受けようとしている青年です。そして、彼に心酔する友人アルカージイの言葉によれば、…
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夏の終わりの読書案内『ルーヂン』

 コメントの中で、ツルゲーネフの話題が出てきましたが、なんと、現在、ツルゲーネフの作品のほとんどが品切れなのです。それを知ると、かえって、ぜひともこの本を紹介しなければ、という気になってきました。  といわけで、まずは『ルーヂン』(1855年執筆、1856年発表)です。  この小説の舞台は19世紀前半のロシアで、まだ農奴制度が存…
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夏の読書案内『遠き日の少年』

 夏休みに何か読むものを求めている方に、ぜひおすすめなのが、このブログにもコメントをいただいているりんまござんの小説『遠き日の少年-恩師横山先生にささげる-』です。  今週のおすすめブログの「遠き日の少年-恩師横山先生にささげる-」ですでに紹介されていますが、先日連載を終了されましたので、ここであらためてご紹介いたします。 …
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