過去ログ
用語解説
(最新の更新 2006年1月26日)
カミザール(camisard)…その語源には諸説あるが、カミゾを着た者というのが最も有力な説である。カミゾとは、白いシャツのことで、下着や仕事着として日常的に使用されたありふれた衣服である。
ユグノー(huguenot)…この時代のフランスにおけるカルヴァン派のプロテスタントの呼び名。カルヴァン派自身は自らを「改革派教会(Églises réformées)」と呼んでいる。改革派教会の創始者ジャン・カルヴァン(Jean Calvin)はフランス人であったが弾圧を受けて亡命し、スイスのジュネーヴで精力的に宗教改革運動を行なった。
竜騎兵(dragon)…騎兵の一種。重騎兵、中騎兵、軽騎兵の中では中騎兵に分類される。状況次第で歩兵に転換することが可能となる。
ノエル(Nöel)…クリスマス(聖誕祭、キリスト降誕祭ともいう)のこと。「ジョワイユー・ノエル!(Joyeux Nöel!)」は「メリークリスマス!」という意味。
フロンドの乱(la Fronde)… 1648年~1653年まで続いた王権に対する反乱。当時の宰相マザランが権力を国王に集中させていくことに、高等法院(司法部)が反発したことをきっかけに始まる。マザランの前任者リシュリュー枢機卿によって押さえつけられていた封建貴族たちも加わるが、本質的には王政に妥協的で、それを打倒する力はなかった。ボルドーではイギリスの清教徒革命の影響を受け、徹底した普通選挙の要求を含む共和主義的綱領を掲げた組織「楡の木同盟(ormaie)」が生まれたが、それも短命に終わる。
清教徒革命…1642年、チャールズ1世の専制政治に対して、オリヴァー・クロムウェル(Oliver Cromwell)が清教徒を率いて反乱を起こし、1649年には王を処刑し、共和制を樹立する。しかし、クロムウェルはアイルランドを侵略してカトリック系の住民を圧政下に置き、護国卿の地位につき、独裁的な権力を振るうようになる。かつて彼と共に革命を担った「レヴェラーズ(Levellers:水平派)」は、クロムウェルと敵対していく。しかし、レヴェラーズ自身も、王党派と結びつくなどして革命の展望を見失っていった。その一方で、土地を失った最も貧しい農民の立場に立って革命を推し進めようとする「ディガーズ(Diggers:土を堀る者たち)」という組織が作られた。彼らのやり方は、土地を追われた農民たちとともに、荒れ地に無断で侵入し、そこを開墾するというものであった。彼らの行動原理は徹底した平和主義に基づくものであったが、所有権を侵害するものとしてクロムウェルの政府に弾圧され、壊滅した。1658年、クロムウェルが死亡し、息子のリチャードが護国卿を継ぐが、国内はまとまらず、1660年、チャールズ1世の息子チャールズ2世が復帰し、イギリスの共和制は終焉を迎える。
シラノ・ド・ベルジュラック(Cyrano de Bergerac)…(1619-1655)ロスタンの戯曲で有名であるが、実在の人物。唯物論哲学者ガッサンディに学び、空想科学風刺ユートピア小説『日月両世界旅行記』を著す。フロンドの乱の時には宰相マザランに対する風刺詩を作ったこともあった。
ジェラード・ウインスタンリー(Gerrard Winstanley)…(1609-1652?)イギリス清教徒革命時代のディガーズ運動理論的・実践的指導者。彼の最後の著書『自由の法』は、1895年にイギリスの大英博物館の書庫から再発見されるまで、世に知られることはなかった。
ガスコン人(Gascon)…フランス南西部のガスコーニュ地方(南はスペインとの国教ピレネー山脈から北はボルドーあたりまで)を出身地とする人々のこと。陽気で豪胆で大言壮語をする性格の持ち主であると言われている。ガスコン人を主人公とする最も有名な小説はアレクサンドル・デュマの『ダルタニャン物語』。上記に挙げたシラノ・ド・ベルジュラックはガスコン青年隊の隊員だったため、ロスタンの戯曲ではガスコン人とされているが、実際はパリ生まれ。意外なところではロシアの作家ゴーリキーが、ガスコン人の陽気さを讃える詩を書いている。
『タルチュフ』(Tartuffe)…モリエールの傑作喜劇
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この記事へのコメント
間もなく、旧約聖書のエゼキエル書38章に書かれている通り、ロシア・トルコ・イランがイスラエルを攻撃します。そして、マタイの福音書24章に書かれている通り、世界中からクリスチャンが消えます。その前に、キリストに悔い改めてください。
申し訳ありませんが、私はクリスチャンではないので、キリストに悔い改めるということはできません。
ただ、世界中、とりわけ中東を巡って不穏な動きがあるのは、その通りですね。
マタイの福音書24章には「キリストの名を名乗るも者」や「偽預言者」への警告が発せられています。これは、根拠のない情報やプロパガンダ、フェイクニュースなどに惑わされず、自分の信念をしっかり持って、自分の頭で考え、行動しなさいということだと思います。