サクラサク読書案内(2) 大和和紀『あさきゆめみし』全13巻

 相棒がまた多忙により四月まで休筆することになりましたので、しばらくサクラサク読書案内のような受験に役立つ漫画の紹介をシリーズでお送りします。

 受験に役立つ漫画といえば、その筆頭にあげられるのは、『源氏物語』を題材にした『あさきゆめみし』です。漫画『ドラゴン桜』でも述べられていましたが、古文の文章はそれほど難しい内容が書かれている訳ではありません。だから、現代語訳でも漫画でも、まずはその話の内容をあらかじめ知っているというだけで、古文を読む際の理解度が全く異なってきます。
 特に、漫画のいいところは、短い時間で大量の情報を入手できるということです。当時の衣装や住居など、文章だけではわかりにくいものも視覚的に印象づけられます。
 『源氏物語』の漫画化は多くの人によって様々に試みられています。しかし、単なるダイジェストになっていたり、独自の解釈が入りすぎていたりと、その作品を本当に知る上ではあまり感心できないものもたくさんあります。
 その点、『あさきゆめみし』は原作にかなり忠実に描かれています。作者のまったくのオリジナルは、冒頭の桐壺帝と桐壺の更衣の出会いの場面ぐらいでしょうか。あと、光源氏の死の場面を描いたとされる巻の本文が欠けているのですが、そこも補われています。
 ユーモラスな場面も多々あるのですが、これが漫画特有のギャグかと思えば大間違いです。末摘花(すえつむはな)も、源の典侍(げんのないしのすけ)も、近江の君も、みな原作通りの描き方です。
 漫画を読んだ後で、気になる場面を原文で読んで、比較してみるのも面白いでしょう。
 続編の『宇治十帖』が丁寧に書かれているのもいいですね。ここまで描いているのは他の漫画ではまずありません。(あったらごめんなさい)
 関西に住んでいる人は、古典の学習においては地の利があります。『源氏物語』などのゆかりの地を日帰りで訪ねることができます。特に宇治はお勧めです。










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