インフルエンザに抗生物質は効かない

 1928年にアオカビからペニシリンが発見されて以来、抗生物質は、感染症に劇的な効果をもたらしてきました。しかし、抗生物質はインフルエンザには効き目がありません。というのも、抗生物質が効くのは細菌に対してだけで、ウイルスには効果がないからなのです。
 インフルエンザやその他多くの風邪はウイルスによって引き起こされます。ウイルスは細菌と根本的な違いがあります。
 細菌は単細胞生物であり、適当な栄養を与えれば自分で増殖します。ところがウイルスは自分の細胞というものをもっておらず、したがって自分だけでは増殖できず、別の細胞に寄生することではじめて増殖することができるという奇妙な存在なのです。
 抗生物質は、細胞を破壊する作用を持っています。ところがウイルスにはその破壊すべき細胞がないのですから、どうしようもありません。
 だから、ウイルス性の病気に抗生物質を出すのは無意味なのです。それだけではありません。抗生物質を含んだ患者の排泄物が下水に流れ、それが処理しきれずに環境中に放出されると、抗生物質にも平気な耐性菌が生じやすくなります。だから、抗生物質を安易に処方することは控えられています。
 
 近年、インフルエンザと診断された場合、48時間以内に服用すれば効くという薬も登場しました。これはウイルスが細胞から出られなくするようにして増殖を抑えるというものです。
 この抗ウイルス剤として有名なのがタミフルです。タミフルを投与された10代の若者が異常行動を引き起こし転落死したという痛ましい事件がありました。結局の所、この異常行動はタミフルが原因かどうかはわからないそうですが、私は自分の子どもがたとえインフルエンザにかかっても飲ませたくはありません。
 抗ウイルス剤については、この副作用を別にしても、快癒までの期間が少し短くなるという程度の効果しかないという研究もあります。

 結局、ウイルスに一番有効なのは、やはり自分自身の免疫力だということになります。

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