風邪を引いたら休もうよ

 風邪薬の宣伝で、「休めないあなたに」というようなのがありますが、それを見るたびに、「休もうよ」と、心の底から思います。
 インフルエンザは、たしかに高熱が出て、たいへんしんどい思いをすることにはなりますが、医者に「インフルエンザ」と診断されたら、5日間は学校や職場には行ってはいけないことになります。
 これはたいへん正しい処置で、インフルエンザに限らずすべての病に対する治療の基本は自己免疫力を活性化させることです。病原体が身体に侵入すると、免疫を司る細胞たちが大いに活躍してくれ、それで病原体を始末してくれます。しかし、体力が消耗していると、それがうまくいかず、その間に普段なら阻止できる病原体の侵入を許してしまうことになります。インフルエンザでの死亡は、インフルエンザそのものよりも、身体が弱ったところで肺炎などを引き起こしてしまうことに起因しています。
 そこで、免疫力を活性化させ、体力の消耗を防ぐには、睡眠、栄養・水分の摂取という基本的なことが必要となります。

 しかし、普通の風邪ともなれば、少々の熱があっても、解熱剤やドリンク剤などで身体をごまかして仕事をする人も多いのではないでしょうか。
 それは、「自分が休めば、他の人に迷惑がかかる」というブラックな職場環境に大いに責任があります。ぜひとも、人員を増やし、休みたい時はいつでも休めるという職場になってほしいものです。
 「そんなの無理!」という声が聞こえてきそうですが、他の国々では労働時間がきちんと守られ、休暇も日本よりも圧倒的に長く取ることができます。
 有給休暇の消化率ということが日本で問題になっています。年間に有給で休める日数が権利として認められているのにもかかわらず、すべてを使い切らない人がたくさんいます。2016年の統計では日本の平均消化率は48.7%で、28カ国中最下位でした。フランスなどでは有給休暇は100%取得するのが当然という意識です。
 
 職場に関しては、休みたい時に休める環境を作るのは、他の国でできているのですから、可能なはずです。難しいのは家庭環境の方かもしれません。休みたい時に休むといっても、家事・育児は待ったなしです。親戚の動員を当てにできるような大家族はなかなかありません。こういう場合こそ、公的扶助の出番ですが、こうした側面も弱いのが日本の現状です。
 というわけで、現実には風邪薬やドリンク剤に頼らざるを得ないこともままあるわけですが、本来は休むべきだということを常に意識しておくべきでしょう。

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