第18話 クリストフ-1

これまでのあらすじ
 1685年、フランスの絶対君主ルイ十四世は、信教の自由を定めたナントの勅令を廃止し、カトリック以外の宗教を禁じた。これまで共存していたユグノー(プロテスタント)とカトリックの人々との間には、深い対立が生じることになった。
 カトリックの貴族の少女シャルロットは、兄のアドルフの紹介でダンドリオン伯爵と知り合うが、どうしても愛情を感じることができない。その一方、偶然、かつての初恋の青年ディマンシュの従弟アルに再会する。3年前はまったくの子どもであったアルに、シャルロットは新しい魅力を感じ始める。二人は伯爵やシャルロットの兄の目をかいくぐるために救貧院で会う約束をする。

 アルが自分の寝台の上でまどろんでいると、シャルロットがやってきて優しく語りかけてきた。
「アル、傷の具合はどう?」
「もう、大丈夫さ。」
「本当? 見せて。」
「見なくてもいいよ。」
「駄目よ。ちゃんと見せて。」
 シャルロットは、アルに近寄り、服の前を開け始めた。
「や、やめろよ。恥ずかしいじゃないか。」
 アルの抵抗にもかかわらず、シャルロットはとうとうアルの服を脱がしてしまった。アルは金縛りにあったように、シャルロットのなすがままになっていた。そして、気がつくと、下穿きもなにもかも一糸まとわぬ姿になっていた。
「なんだって、こんな…?」
「大丈夫、あなただけに恥ずかしい思いはさせないわ。」
 シャルロットもまた自らの身にまとっていた衣服を全て脱ぎ捨ててしまった。彼女は、熱っぽい瞳でアルをじっと見つめた。
「シャルロット!」
 アルは、シャルロットを引き寄せると、その柔らかな身体を強く抱きしめた。

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この記事へのコメント

佐久間闇子
2007年06月01日 18:25
夢に決まっている。現実でこの強引な展開はありえない。
しかし、誰の夢かが問題だな。
アルかシャルロットと見せかけておいて実はディマンシュとみた。
間違いありません!
2007年06月01日 18:26
あーあ、断言しちゃったよ・・・。どうなっても知らないからな・・・。
2007年06月01日 21:23
キャーこんなことって、まだまだあり得ませんよね。また夢ですよね?初め、ホントかと思ってドキドキしちゃったじゃないですか・・・。さて、誰の夢かは、ちょっとわからないです。アルか、シャルロットか、ガブリエルですよね。
2007年06月02日 11:29
佐久間さん、前半はその通りです。しかし、後半は少し考えすぎではないでしょうか。(これもけっこう面白い?)
2007年06月02日 11:32
アッキーさん、佐久間さんを見捨てないでちょうだいね。彼女の意見は時々(たまに?)すごく参考になりますから。
2007年06月02日 11:35
クロさん、あきらかに夢です。背景の花々も、これまでのバラや野の花とは違って、なんとなくあやしい雰囲気のものを選んでみました。
誰の夢なのかは、次で明らかになります。
2007年06月02日 21:39
ゴングが鳴る前にドロップキック! いきなり来るとは思わなかった。
2007年06月03日 12:42
沢里さん、だれかの願望です、願望。

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