第14話 スザンナ-4
「ああ、それ。そういう素直なかわいげのある表情をしているところを見たら、誰も君の事を傲慢な人間だなんて言いやしないよ。」
ポワーヴルのこの言葉に、ディマンシュはとたんに不機嫌そうに眉をしかめた。
「そういう愚にもつかないことを言われるより、傲慢だと言われたほうがずっとましだ。」
「そうかなあ。人の心の琴線に触れるような説教をしようと思うなら愛嬌も大切だと思うけどなあ。ぼくはこれまで君のことをぼくと同年輩か、あるいはむしろ年上かもしれないと思っていたんだけれど、あの時、君が微笑むところを見てから、もしかしてかなり若いんじゃないかって思うようになったよ。ぼくは小柄で童顔だから子どもっぽく見えるかもしれないけれど、これでも二十四歳なんだ。君はいくつなんだい?」
「馬鹿馬鹿しい! そんなことに答える義務はない。」
「ブライユ君は一六七一年の生まれじゃ。学籍簿にそう書いておった。」
ガトー師の記憶は時々ひどく鮮明になることがあった。
「ガトー先生、そんなことを勝手にしゃべらないでください。」
「そうかね? 君はわしに、自分に関することはどうぞご自由に何でもお話くださいと言ったではないか。」
ディマンシュは言葉に詰まった。記憶の混乱につけ込んで秘密を聞き出した時のことをガトー師は覚えていたのであった。彼はその報いを受けた。
「じゃあ、十九か二十歳なんだね。」
「二十歳だ。」
一歳でも年下に見られたくないディマンシュは、本当のことを答えざるを得なかった。
ポワーヴルのこの言葉に、ディマンシュはとたんに不機嫌そうに眉をしかめた。
「そういう愚にもつかないことを言われるより、傲慢だと言われたほうがずっとましだ。」
「そうかなあ。人の心の琴線に触れるような説教をしようと思うなら愛嬌も大切だと思うけどなあ。ぼくはこれまで君のことをぼくと同年輩か、あるいはむしろ年上かもしれないと思っていたんだけれど、あの時、君が微笑むところを見てから、もしかしてかなり若いんじゃないかって思うようになったよ。ぼくは小柄で童顔だから子どもっぽく見えるかもしれないけれど、これでも二十四歳なんだ。君はいくつなんだい?」
「馬鹿馬鹿しい! そんなことに答える義務はない。」
「ブライユ君は一六七一年の生まれじゃ。学籍簿にそう書いておった。」
ガトー師の記憶は時々ひどく鮮明になることがあった。
「ガトー先生、そんなことを勝手にしゃべらないでください。」
「そうかね? 君はわしに、自分に関することはどうぞご自由に何でもお話くださいと言ったではないか。」
ディマンシュは言葉に詰まった。記憶の混乱につけ込んで秘密を聞き出した時のことをガトー師は覚えていたのであった。彼はその報いを受けた。
「じゃあ、十九か二十歳なんだね。」
「二十歳だ。」
一歳でも年下に見られたくないディマンシュは、本当のことを答えざるを得なかった。

この記事へのコメント
「安息日(dimanche)24」ですね。