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この教師ならずとも、学生が自分の成績について教師に異議申し立てをするなどとは前代未聞のことであった。そして実のところ、そのような行動を取るこの学生にどう対応すべきか、内心ひどく緊張していたのである。しかしながら、そうした動揺を押し隠して、彼の成績を判断した根拠を提示すると彼は意外にすんなりと納得した。そのことによって、この学生は評判ほど争いを好むわけではなく、むしろ道理を説けば自分の過ちを素直に認めることもできる人物であることを理解したのである。 「しかし、教師の説得に頑なに従わないというのは、見過ごしにできない重大な問題ではないのか。」 これはまた別の市民の意見であった。これに対して黒ひげのレフォール師が答えた。 「確かに、彼の性格の中にはどこか人を見下し、威圧するような傲慢さを漂わせております。彼が改名に断固として応じないというのは、そのような彼の性格の現れであることは間違いないと私は考えております。」 しかし、レフォール師はこう付け加えた。 「しかしながら、今回の志願に際して彼の見せた態度は、そうしたこれまでの態度とは一線を画すものであるとの印象を受けました。人間一朝一夕に変わるものではありませんが、私はこの件に関しては彼のセヴェンヌ行きを許可してやることが彼のそうした性格を変えることにつながるのではないかと期待しております。」 |
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