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ジュネーヴ学院が出した志願者の名簿にはあと数人しか名前は残っていなかった。その一人がディマンシュ・ブライユであった。 「この学生は飛びぬけて成績優秀で、ほとんど常に首席を維持してきました。出身はボルドーで、セヴェンヌに滞在したこともあり、かの地をよく心得ております。」 ジュネーヴ学院の教授の一人が彼を推薦した。しかしながら、ここでやはり例の問題が槍玉に上がった。 「しかし、この名はいったいどういうことかね。カルヴァン師の定めた規則を知り尽くしているはずのジュネーヴ学院が、学生にこんな名を名乗ることを許しておくのかね。」 一瞬、座は静まり返ったが、すかさず学院の方から言い訳がなされた。 「決して許しているわけではありませんが、学生には教育的配慮が必要な時があります。」 しかし、この言い訳は人を納得させる類のものではなく、むしろ、たちまち非難の嵐を巻き起こした。 「教育的配慮?」 「そのようなものが必要とされる人物に重要な任務を任せるわけにはいかぬだろうに。」 「そもそも、カルヴァン師の定めたことに従わないというのは、信仰が欠如している証拠ではないのか。」 これに対して、ジュネーヴ学院で最も権威ある教師、セルリ師が厳かに言った。 「確かに彼の信仰が十分であるとは誰も保障はできません。しかしながら、その言葉を発する場合、まず自らの胸に手を当てて、自分自身の信仰が欠如していないかを確かめてからの方がよくはありませんか。」 |
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配慮は、大切ですね |
長田ドーム 2008/05/05 09:47 |
長田ドームさん、はじめまして。コメントありがとうございます。 |
すずな 2008/05/06 00:09 |
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