これまでのあらすじ 説教者招聘(しょうへい)計画は着々と進んでいたが、実のところ、その全容を把握している者はごくわずかしかいなかった。それは秘密を守るための方途であった。万が一捕らえられ、拷問によって自白させられるようなことがあったとしても、知らないことは知らないとしか答えられないからであった。平民たちを束ねる役割を果たしているジェデオン・ラポルトですら貴族の関係者はほとんど知らず、貴族の中で有力な役割を果たしているコルネリー家の主人は、セギエ以外の平民と直接顔を合わせることはなかった。 セギエは物乞いとして、まったく怪しまれずに、あちらこちらを放浪し、貴族の屋敷にも平民の家にも出入りすることができた。したがって自ずとセギエがこの計画の要(かなめ)をなす人物となっていた。 それ以外の協力者は、自分の近しい人々以外は、互いに誰が仲間であるのかも、この計画がどこまで具体化しているのかも知らされていなかった。 アルもまた、いったいいつどんな人物がジュネーヴからやって来ることになっているのか全くわからなかった。しかし、アルは思いがけないところから、その一端を知ることができた。それをアルに知らせたのはジュネーヴからのディマンシュの手紙であった。 |
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「貴族の中で有力な役割を果たしているコルネリー家」、なぁーるほど。 |
ヒッピー 2008/05/01 09:30 |
ヒッピーさん、そうなんです。だからコルネリー家の人々について詳しく書いてきたのです。 |
すずな 2008/05/02 11:33 |
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