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help リーダーに追加 RSS 慧眼なる読者との対話(30)

<<   作成日時 : 2008/04/30 07:58   >>

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 第29話までお読みいただいた皆様、ありがとうございます。最も非力な者が何らかの能力を持った者以上の働きをしたり、困難を乗り越えて友情がより強固に結ばれたりと、使い古された設定ではありますが、このような素直な展開も気に入っております。
 次回は久しぶりにジュネーヴの場面もあります。題して「荒野の説教者」。いよいよ本題に入ってくる感じですね。

「と言いつつ、またまたじらすのであろう。」

「あ、どうしてそんな読者の皆様をがっかりさせることを言うんですか。お約束しましょう。久々に我らが主人公ディマンシュが登場することを。」

「ジュネーヴの引きこもりのことなんかもう読者諸氏も忘れてしまっているだろう。今頃登場しても、人気はすでに新しい登場人物たちの方に移っているからな。」

「そんな、かわいそうなこと…。」

「そんなかわいそうな目に遭わせているのは、どこのだれなのだね。」

「はい。この私でございます。」

「そして、彼にはさらなる苦難が待ち受けているというわけだな。」

「もちろん、そうでなくては主人公はつとまりません。」

「で、ロランの方はこれでおしまいなのかね。」

「おしまいなはずないでしょう。まだまだこれからですよ。次の話でも少しだけ進展があります。」

 セヴェンヌとジュネーヴが、そしてロランとマルトがいかなる形でつながっていくことになるでしょうか。「第30話 荒野の説教者」をお楽しみに。

第29話に関する覚書

1696年春

場所
ロランの家
コルネリー氏の館
アンデューズの広場

登場人物
ロラン…本名はピエール・ラポルト。ユグノーの青年。アンデューズの街角で出会った娘の屋敷を探し当てるが、門番に捕まりひどい目にあわされる。
マゼル…ラコンブの農場で働くユグノーの青年。ロランの古くからの親友。
ジャン・カヴァリエ…ユグノーの少年。マゼル、ロランと幼なじみ。おじのラコンブの農場で働いている時、アルと親しくなる。今はアンデューズのパン屋の小僧。
アルベール・ブライユ…ユグノーの青年。ラコンブの農場で働いていた時に、マゼル、ロラン、ジャンと知り合う。マゼルおよびロランとは最初仲違いしていたが、親友となる。
マルト・ド・コルネリー…隠れユグノーの貴族コルネリー氏の長女。
カトリーヌ・ド・コルネリー…マルトの妹
ジャックリーヌ…コルネリー家の姉妹のお付きの老婦人。
マクシミリアン…コルネリー家の門番。武勇に優れている。
デュプラン…アンデューズで有名なパン屋の主人。

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