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アルの言葉に対して相手も言葉で応酬してきた。 「なら、この男が屋敷に忍び込もうとした罪をおまえも引き受けなければならない。」 「なんだって?」 「この男は、ご主人様の屋敷に塀を乗り越えて忍び込もうとしていたのだ。」 「そんなこと…、そんなことロランがするはずがない!」 「では、この男に尋ねてみるがいい。」 ロランはさっきからの事態の成り行きにあっけに取られていた。昨日自分がこの男にやられたのは、半ばは自分が手出しできない状況にあったからだと考えていたが、マゼルとの正面からの勝負で簡単に打ち勝ったのを見て、この男の底知れぬ力を実感した。さらに、この男は単に暴力的なだけの人間ではなかった。人と冷静に話すこともできるのであった。現にさっきまでマゼルに負けないぐらい意気込んでいたアルが、不安の入り混じった声で、こんなことを尋ねてきたではないか。 「ロラン、君が人の屋敷に忍び込もうとしていただなんて嘘だろ?」 ロランは嘘だとは言えずに、黙って悲しげに目を伏せた。 |
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