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ロランはすっかり自暴自棄になっていたので、自分を再び縛り上げるこの男の意図が何なのか、考えることすら大儀であった。彼は大男のなすがままに黙って従った。 マクシミリアンは縛り上げた男を地下室から外に連れ出した。抵抗もせずにおとなしく振舞うこの男にマクシミリアンは警戒心を緩めることはなかった。 『こちらを油断させ、隙を見て逃げ出すつもりなのであろう。しかし、最後まで付き合ってもらうからな…。』 マクシミリアンは用意させておいた馬にまたがると、自分の前にロランを引っ張りあげて座らせた。マクシミリアンは片手でロランを縛った綱の端を握り、もう一方の手で馬の手綱を取った。このような不安定な乗り方にもかかわらず、馬はマクシミリアンの操るとおりに駆け出していった。ロランはこの男が乗馬に関しても並々ならぬ腕前の持ち主であることを悟った。 |
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