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ロランが再び目覚めたのは次の日の朝だった。体中にひどい痛みを感じつつも、なんとか自分の意思で身体を動かせるようにはなっていた。いつの間にか縛めは解かれており、傍らにはパンと山羊の乳が置かれていた。こうした処遇から、少なくとも殺されるわけではないことだけはわかったが、自分がどうなるのか、まったく見当が付かなかった。ひどく空腹のはずなのに、食事に手を出そうという気力すら湧いてこなかった。 「食わないのか。」 部屋の外から野太い声がした。忘れもしないあの門番の声であった。ロランは横になったまま、声のした方を無表情にちらっと見ると、ぼんやりと天井に視線を向けた。 「この屋敷のお嬢様がおまえをあわれんで、何か食べさせるようにとおっしゃられたのだ。」 ロランはそれを聞いて、複雑な心境であった。 『あわれむ…。このおれを…。』 あわれみなどいらない…とは思えなかった。彼女が彼に向けた一瞬の嫌悪が彼をあれほど苦しめてきたのだから、ほんのささやかな印としてであれ、彼女の好意が示されたことで、彼の苦しみはいくぶんなりとも緩和された。彼は無性に彼女の好意の印をむさぼりつくしたいという気になって、身体を起こし、用意されたものに手を伸ばし、あっという間に平らげてしまった。 |
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おめでとう、ロラン! |
沢里尊 2008/04/16 20:16 |
沢里さん、コメントありがとうございます。沢里さんが私のせりふを取ってしまっては、こちらはその次を書かなければならないでしょう。 |
すずな 2008/04/17 08:01 |
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