|
マゼルは考えた。男がこれほどまでも理性を失う理由といえば、女のことに違いないと思われた。 「女か…?」 マゼルはぽつりと言ってみた。 「なぜわかる!」 ロランはびっくりしたようにマゼルを見つめた。 「やっぱりか…。おまえもまあ、色気付きやがって。まったく春だなあ。」 マゼルは小馬鹿にしたように首を振った。 「春? これが? 真冬の寒さよりもずっと冷たい…。おれはもう凍り付きそうだ。」 ロランはそう言うとまた頭を抱えだした。 「なんだ、なんだ。おまえらしくねえなあ。この女と決めたら、どーんと男らしく自分の思いをぶつけりゃあいいじゃねえか。」 「そんなんじゃねえ…。」 「いったいいつの間にそんな女を見つけたんだ。どこにいっても、いい女など見つかったためしがないっていうのに。」 「うるさいな。そんなんじゃねえって言ってるだろう! 頭の中まで筋肉でできているようなやつにおれの気持ちがわかるか!」 「なんだあ? その言いぐさは!」 |
| << 前記事(2008/03/03) | トップへ | 後記事(2008/03/05)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
頭の中まで筋肉って、人が心配してるのに! |
沢里尊 2008/03/04 22:37 |
沢里さん、この二人、だんだんかけあい漫才のようになってきました。(そのうちどつき漫才に?) |
すずな 2008/03/05 08:30 |
| << 前記事(2008/03/03) | トップへ | 後記事(2008/03/05)>> |