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店主はただのお客だと思っていたこの若者から出た思いがけない言葉に驚きながらも、彼の話しぶりが堂に入ったものだったので、話を最後まで聞く気になった。それに、マテュー・シャリューという名はたしかに、お得意先を記した帳面に記載されていたのを思い出していた。 デュプランがどんなに経験をつんだ商人であろうとも、アルには臆する気持ちはなかった。あの救貧院の院長に比べたらどんな人物であろうと恐ろしいとは思わなかった。アルの話にはどこにも嘘はなかったし、しかも、商人のつぼを突いていた。商人というものは儲け話にはとにかく耳を傾けずにはおれないのである。しかしながら、聞いた上でその話に乗るかどうかは別であった。 「しかしですな。うちの大切な商品をいきなりお預けして、万が一問題が起こっても…。」 「それでは、そちらのお店からどなたか助手をつけてくださってはいかがでしょう。もちろん、私の助手をしていただいている間の給金はこちらでお支払いするということで。」 「ふうむ。」 デュプランの頭の中に、今はまだ無駄飯食らいでしかないジャン・カヴァリエの姿が浮かんだ。 |
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なーるほど! うまいですねぇー! |
ヒッピー 2008/03/26 23:47 |
嘘が無いというのが強みですね。アルのようなタイプは、嘘を吐かないことで力を発揮すると思います。 |
アッキー 2008/03/27 00:30 |
ヒッピーさん、ありがとうございます。これでなんとかデュプランのところからジャンを連れ出して話をすることができそうです。 |
すずな 2008/03/27 08:42 |
アッキーさん、その通りですね。お菓子がおいしいと思ったのも、マテューと知り合いなのも本当のことなので、アルの言葉や態度には真実味があります。そして、一番重要な目的を言わないだけの分別もあります。 |
すずな 2008/03/27 08:45 |
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