|
『ああ、そうか…。あいつもずっと不安だったんだ…。』 ジャンの心情に気がついた時、マゼルは今までなぜやることなすことがうまく行かなかったのかがわかったような気がした。 『おれはどうやら何にもわかっちゃいなかったようだ。』 ふと横のアルを見ると、彼もちょうど目を開けたばかりであった。アルは穏やかな微笑を浮かべていた。そんなアルを見ていると、マゼルは今日こそは何もかもうまく行くように思えた。 「行こうか。」 マゼルが促すと、アルはうなずいた。 二人はデュプランの店までやって来た。アルはこの店の看板を見てやっとこの店の名前をどこで知ったのかを思い出した。その看板の字体は、マテューの土産の菓子の小瓶に書いてあった字体と同じものであった。アルは自信に溢れた笑みを浮かべた。 「マゼル、ちょっとここで待っててくれ。おれひとりの方が都合がいいことに気がついたんだ。必ず、ジャンを連れてくるから。」 そう言うと、アルは店の中に入っていった。 |
| << 前記事(2008/03/23) | トップへ | 後記事(2008/03/25)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2008/03/23) | トップへ | 後記事(2008/03/25)>> |