陽気な日曜日

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help リーダーに追加 RSS 第28話 尋ね人-20

<<   作成日時 : 2008/03/20 11:09   >>

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「今度こそ、容赦しねえぞ!」
 マゼルは弟たちの中の最年長者、すなわち次男坊を狙って捉えることに成功した。今度はアルも止めようとはしなかった。しつこくいたずらを繰り返されないためには、多少とっちめられた方がいいかもしれないと考えるようになっていた。首根っこを捕まれた少年はじたばたと暴れ、ひたすらわめいた。
「助けて! 殺される!」
「馬鹿言うな。お仕置きをするだけだ。」
 マゼルは小僧の横っ面をひっぱたいてやろうと右手にはぁーっと息を吐きかけた。しかし、少年は金切り声でこう言った。
「嘘だ! 兄ちゃんがいなくなったのもおまえの仕業なんだ!」
「なんだと?」
 マゼルはあらぬ疑いをかけられて困惑した。
「父ちゃんは、兄ちゃんが仕事に出かけたって言ってたけど、そんなの嘘だ。兄ちゃんはおまえに殴られておかしくなっちまったんだ。おれ、見てたんだから。」
「おい! あいつは、おれが殴る前から、変だったんだ。」
 しかし、少年の耳にはマゼルの言い訳はもはや聞こえなかった。彼はひたすら悲鳴をあげ、さらにこわごわ物陰に隠れていた残りの弟たちもそれに加わり、悲鳴の三重唱があたりに響いた。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
泣きじゃくる子供ほど扱いが難しいものはないと思います。
表裏
2008/03/20 23:37
表裏さん、まったくそうですね。「泣く子と地頭には勝てぬ」は、古今東西共通の真理かもしれません。おっと、フランスには地頭はいないか…。
すずな
2008/03/21 09:40

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