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ロランの家を出た二人は、やっかいなことを自分たちが背負ってしまったのに気がついた。 「アル、ところで、おまえはどうするつもりなんだ?」 「マゼルには心当たりがあるんだろう。そんなこと言ってたじゃないか。」 「あるにはあるさ。しかも、山ほどな。なんせ、あいつはこのあたり一帯で去勢の仕事を頼まれていたんだからな。しかし、それを全部しらみつぶしに探すとなると…。」 「ちょっと待てよ。あいつの仕事道具はラポルトさんに没収されているんだぜ。」 「あ、そうか! 仕事ができないのにそんなところに行くはずがないなあ。」 「当てにならないなあ…。」 「じゃあ、アル、おまえはどうなんだ。大丈夫だなんて言ってたけど、何か当てがあってのことじゃないのか。」 「えっ…、そりゃ、あの場合、ああ言うしかないだろうに。」 「へん、おまえのも結局空文句ってわけか。」 「うるさいなあ。」 「うるさいとは何だ。」 マゼルがアルの胸倉をつかみかかったとたん、子どもたちの声が聞こえた。 「あっ、仲間割れしている!」 「本当だ。同士討ちだ!」 先刻、蜘蛛の子を散らすように逃げていったロランの弟たちであった。マゼルは彼らに気がつくと、アルから手を放し、彼らを追いかけた。 |
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