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第23話までお読みくださった皆様、ありがとうございました。事態は緊迫の度を強めてきました。若い二人はどうなってしまうのでしょうか。11月からの「第24話 絆」をお楽しみください。 「ところで、この小説とはまったく関係ない話なんですが…。」 「関係ない話ならすべきではないだろう。無駄話を聞こうとは思わない。どうせ書くネタに詰まったのだろう。」 「(半分図星…)いやいや、関係なくもないんです。」 「前置きはいい加減にして早く本題に入ったらどうだね。」 「は、はい。そうします。実はですね。『ルイ・ブライユ』というキーワードで検索して、この小説にたどり着く方がいらっしゃるようなのですが、もしかしたら、この小説がルイ・ブライユと何らかの関係があるのではないかと考えておられる方がいたら申し訳ないので、早めに関係がないということを申し上げておこうと思った次第です。」 「そのルイ・ブライユとは何者だね?」 「19世紀のフランス人で、点字の発明者です。フランスでは、この発明者の名前を取って、点字のことを『 Braille(ブライユ)』と言います。私がそのことを知ったのは、オーギュスト・ブライユという登場人物の名を考案した後のことなので、名前の一致は偶然のものです。しかしながら、この人物の生涯も非常に興味深いものです。3歳の時に失明し、盲学校に通っている時に軍の暗号を改良して、15歳で、6つの点を1つの単位としてアルファベットを表す方法を考案しました。やがて彼は盲学校の教師になってこの点字を広めようとします。生徒たちの間では支持されましたが、目の見える教師たちの反対にあって禁止されたこともありました。しかし、現在では世界中に広がり、日本の点字もそれを参考にして作られています。」 「目の見える教師が反対したというのはなぜかね?」 「盲人のための特別な文字をつくるのは、かえって目の見える人々と盲人との間に障壁を作り出すことになるという理由でしたが、おそらくは、この新しい文字を覚えるのが面倒だと思ったからではないでしょうか。自分にわからない伝達手段を障害者たちが自由自在に使っているのはムカつくというケチくさい了見がありそうですね。」 「聴覚障害者の教育において手話が禁止されていた状況と似ているな。」 「あ、もしかして『我が指のオーケストラ』読みました?」 「不覚にも漫画を読んで泣けてきたというのはあれぐらいしかないのだが。」 「実は、このルイ・ブライユを扱って、『我が指のオーケストラ』の視覚障害者版のようなものができないかどうか、考案中なんですよ。この小説とはまったくの別物として。まあ、この小説を書き終えて、まだエネルギーがあればの話ですが。」 「やはり、関係があるということになってしまったではないか。」 第23話に関する覚書 |
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「わが指のオーケストラ」は、我が家の愛蔵書でもあります!子供たちは短く、「わが指オケス」と呼んでいます。 |
クロ 2007/10/31 19:53 |
「我が指のオーケストラ」は、私も泣きながら読みました。 |
ヒッピー 2007/11/01 01:33 |
クロさんも『我が指…』のファンだったとは! しかも家族ぐるみで! あの漫画にはそれだけの魅力がありますよね。人の作品を読んでめったに涙することのない私ですが、あれを読むといつも涙ぐまずにはおれません。 |
すずな 2007/11/01 10:46 |
ヒッピーさんもあの作品を読まれましたか。それにしても、新しい小説が形になるのはまだまだ先の話ですよ。今の小説もまだ完結していませんからね。 |
すずな 2007/11/01 10:53 |
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