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第15話の終わりに疫病とその治療の話を少し書きましたが、この3月には、我が家の子どもが疫病(インフルエンザ)にやられ、しばらくてんてこ舞いでした。土日に高熱が続いたので、月曜日に医者に連れて行くと鼻水を採取しての検査が行なわれ、インフルエンザであるという診断がなされました。そこで処方されようとしたのが例のタミフルです。この薬を飲ませている間、二日間は目を離さないようにと注意を受けました。 タミフルの問題点が大々的に報道される直前のことでしたが、異常な行動の事例があることは知っていましたし、二日間目を離さないというのは不可能だと思ったので、タミフルは断って、普通の風邪薬をもらって帰りました。結局のところ、それでけろっと治ってしまいました。 インフルエンザの特効薬と言われているタミフルですが、臨床試験によれば治るのが平均して一日早くなるだけのようです。(この点については「お薬110番」を参考にしました。) 他の病気を抱えているなど一日でも早く熱を下げる必要性がある場合は別として、副作用と効能とを比較した場合、なにがなんでも使わなければならない薬だとは思えません。しかしながら、日本ではタミフルの使用量は世界全体の7〜8割を占めるほど多量に使われています。 服用後の転落事故が次々と報告されて、厚労省が十代のタミフル服用を原則禁止にしたのは、それからまもなくのことでした。しかしながら、その後、タミフルを服用した直後の異常行動が、これまで公表されたよりもずっと多く、年齢層も十代には限らないということも次々と明らかになってきました。 これらの情報はどうして今まで公表されてこなかったのでしょうか。何人もの人命が失われて初めて副作用の情報が広く認識されるというのではまったく遅すぎます。どういう生化学的なメカニズムで異常行動が生じるのか不明である以上、十九歳までは禁止なのに二十歳から大丈夫というのは正しい判断とは思えません。厚労省はこれまでの薬害の事例から全く何も学んでいないと言わざるをえません。 ところで2005年10月31日の米CNNに、「Rumsfeld's growing stake in Tamiflu(タミフルにおけるラムズフェルドのますます増大する利害関係)」と題するちょっと怖い記事が乗っていました。 この記事によれば、鳥インフルエンザの世界的流行は、米国のラムズフェルド元国防長官にとっては朗報だというのです。というのも彼はこの病気に効くと言われているタミフルの製造元の会社の元会長として多額の株を所有しており、他にもシュルツ元国務長官など何人もの政治家がこの会社の株を所有しているのだということです。 このような人々の利権がらみで日本や米国で多量のタミフルが使用されているのだとすれば、そしてそのために副作用の情報が過小なものとして抑えられていたのだとすれば…。 鳥インフルエンザが問題になる前、2002年から2003年にかけて「SARS(重症急性呼吸器症候群)」と呼ばれる新型肺炎が中国から東南アジアにかけて流行しました。 この頃、患者を徹底的に隔離している様子が連日のように報道されていた時期がありました。ワクチンもなければ治療薬もないたいへん恐ろしい病気として隔離しかなすすべはないという意識が刷り込まれていたと思います。(まるで中世でペストか何かが流行ったように。)ところが、ベトナムでは、逆に患者の病室の窓を解放することによって治療に成功していたのです。つまり、部屋の空気を新鮮な空気と入れ替えることで、ウィルスの密度を減らすという単純な、しかし科学的に妥当なやり方だったのです。 どちらの事例からも数多くの教訓を学ぶことができるのではないでしょうか。 |
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心ある政治家がこの文章を読めば、いても立ってもいられないでしょう。だからこそ、有能な人材を政界に送る必要性を感じます。人の命よりも株で儲けるほうが大事なら、悪魔の化身ですから。 |
沢里尊 2007/03/31 16:40 |
沢里さん、いつもコメントありがとうございます。 |
すずな 2007/04/01 09:36 |
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