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新しい年の最初のお話はいかがでしたでしょうか。以前から引き続き熱いコメントをくださる方々に加えて、新しい読者も来ていただき、たいへん励みになっております。また、12月末までの13ヶ月で総アクセス数16000に達したことを報告させていただきましたが、この1月末で総アクセス数18600になり、昨年の1月あたりの平均を大きく上回る結果を得ましたことをご報告させていただきます。 それでは皆様、2月1日からの第14話「スザンナ」をお楽しみに。 「『スザンナ』というのは女性の名前のようだが、風紀に厳しそうな男子校のジュネーヴ学院でいったいどんな女性との出会いがあるというのだね。」 「それはまあ、読んでからのお楽しみということで…。」 「なにやらあやしい展開になりそうだ。」 「一番最初の案では、そもそもジュネーヴ学院の話はほとんどなかったんですよ。ディマンシュをジュネーヴに引っ込めて、おとなしく学究一筋の毎日を過ごさせることになっていたんです。ところが、参考のための本を読み漁っているうちに、とんでもない記述に行き当たってしまったのです。キリスト教会史の研究者ベイントンの著書に次のような一節があるのを発見した時、実のところ、この小説が本当に成り立つのかどうかの瀬戸際に立たされたと言っても過言ではないほどの衝撃を受けましたよ。 「ジュネーヴ市会は幼児にカトリックの聖徒の名や、十字架(クロワ)、イエス(ジェジュ)、精霊降臨日(パントコート)、日曜日(ディマンシュ)、聖墓(サン・セピュルクル)、といった名前を与えることを禁止した。」(新教セミナーブック―7 『ベイントン宗教改革史』出村彰訳 新教出版社p.134)」 「なるほど。熱烈なカルヴァン主義者という設定の主人公の名前が、カルヴァンによって運営されたジュネーヴで禁止されているとは、いただけんな。」 「ね。今さら主人公の名前と題名を変えるわけにもいきませんが、かといって、この叙述を見なかったことにもできません。どうしたらいいのかほとほと困り果てた時、いい考えを思いつきました。」 「いったい何だね。もったいぶるのはいい加減にしたまえ。」 「あっ、はい。それは、ディマンシュ本人に、『そんなことを言われたらどうする?』と尋ねてみることでした。すると、『ぼくなら、自分の名前が聖人崇拝と関係ないことをちゃんと説明しますよ。』と言ってくれたのです。」 「なるほど。うまい手を考えたものだ。」 「それによくよく考えると、およそこんな名前がありえないとすれば、わざわざ禁止することもないわけです。この禁令が存在するというのは、こういう名前を子どもにつける人がいた証拠です。というわけで、この13話と次の14話は、この本なしには描かれることはありませんでした。そう考えると、思いがけない困難というのは、ない知恵を搾り出すためのいい触媒になっていますね。」 「まっ、どんな悪魔的な話が展開するのか、じっくり見せてもらおうか。」 第13話に関する覚書 |
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物語の参考のために読んだ一冊の本。その中の記述により、一つのストーリーが生まれる。これは、すずなさんの創造力に尽きます。私も1本の映画を観ただけで、想像の矢が千里先まで飛ぶことがあります。すずなさんも、そういう経験は何度もあると思います。「スザンナ」。楽しみですね。 |
沢里尊 2007/02/01 21:59 |
アクセス数の増加は目を見張るものがありますね。応援している者として、とてもうれしい気分です。 |
ヒッピー 2007/02/01 23:46 |
沢里さん、ありがとうございます。ユゴーも『ノートルダム・ド・パリ』を執筆したきっかけは、ノートルダムに書かれた小さな落書きだったとありますね。沢里さんの小説もはらはらする展開になっており、先が楽しみです。 |
すずな 2007/02/02 10:52 |
ヒッピーさん、ありがとうございます。 |
すずな 2007/02/02 10:57 |
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